2026/08/07 18:33

日本各地の優れたものづくりを発掘し、作り手と使い手を直接つなぐ、メイドインジャパンの工場直結ブランド「Factelier(ファクトリエ)」。

国内各地のものづくりの現場に実際に足を運び、職人の技術やものづくりへの想いを伝える活動をされています。

今回、ファクトリエ代表の山田敏夫さんが奈良のさまざまな工場・ものづくりの現場を巡られる機会に、ミヅホ株式会社にもお越しいただき、取材していただきました。

動画では、奈良県橿原市で続いてきた大西家の歴史から、ミヅホの酢づくり、そして新たに立ち上げたクラフトビネガードリンク「saku」についてご紹介いただいています。

また、私自身が家業に戻った経緯や、長く受け継がれてきた酢蔵をこれからどのように未来につないでいきたいのかについても、お話しさせていただきました。

服づくりと酢づくりに共通すること

山田さんとお話しする中で、特に意気投合したのが、「ものづくりを持続可能なものにしていくための適正価格」という考え方でした。

洋服も、伝統的な酢づくりも、最終的に商品をつくる工場だけで成り立っているわけではありません。

原材料をつくる人、その加工を担う人、ものづくりに必要な道具や設備をつくる人など、その周りには多くの仕事と技術があります。

ミヅホの酢づくりも同じです。

米をはじめとする原材料はもちろん、木桶に使われる吉野杉を育てる林業、その木を製材する人、そして木桶をつくる職人など、多くの方々の仕事によって支えられています。

どこか一つが失われれば、これまで当たり前に続いてきたものづくりそのものが、続けられなくなる可能性があります。

だからこそ、単に「安くつくる」ことだけを目指すのではなく、ものづくりに関わるそれぞれの人たちが持続していける適正な価格をつくっていくことが大切だと考えています。

服と酢。

まったく異なる分野ではありますが、ものづくりを次の世代へつないでいくという点では、非常に近い課題を抱えていることを感じました。

そうした考え方について山田さんとお話しできたことも、今回の取材でとても印象に残っています。

「室町時代から」の歴史について

動画の中では「室町時代から」というお話がありますが、こちらは酢づくりの始まりを指すものではなく、大西家の一族がこの地に農家として住み着いた時代を起点としてご紹介いただいています。

ミヅホの酢づくりについては、万治元年(1658年)から始まったと伝わっています。

この地で農業を営み、やがて酢づくりを始め、約370年。

米から酒を醸し、時間をかけて酢へと育てる昔ながらの製法と、吉野杉の木桶によるものづくりを、現在まで受け継いできました。

受け継いできたものを、次の時代へ

2025年には、これまで培ってきた酢づくりをベースに、クラフトビネガードリンク「saku」を立ち上げました。

「すこやかに、心地酔い。」

お酒を飲む人も、飲まない人も、一緒に食卓を楽しめる。

そんな新しいお酢の可能性を提案していきたいと考えています。

長く続いてきたものを、そのまま残すだけではなく、今の時代に合った形へとつなぎ直し、次の世代へ渡していく。

そして、自分たちの酢蔵だけではなく、そのものづくりを支えてくださる周囲の産業も含めて、持続していける形をつくっていく。

今回の取材では、ミヅホが大切にしてきたものづくりと、これから目指していきたいことについて、じっくりお話しさせていただきました。

ぜひ動画をご覧ください。

【YouTube】
ファクトリエ代表・山田敏夫さんによるミヅホ株式会社取材
https://www.youtube.com/watch?v=JBoY5mYoEE4